「侑斗っ……」

あたしは侑斗のシャツを

きゅっとつかんだ。

侑斗はそれに気づいたのか

手を握ってくれた。

「幼なじみだからって

いつも見逃してる訳には

いけねぇよ…

それに…俺はこいつと

離れることはできねぇ…」

幼なじみ…??

侑斗と…藍田くんが…??

「本気…ってわけか。」

「あぁ。こいつだけは

お前には…わたせねぇ…」

侑斗っ……

あたしは握っていた手に

少し力がはいった。