用意されてたご飯を食べてから、自分の部屋に言って、パソコンを起動。
デコのストーン取れてきたから、張り直そう。

「もう、一回…」

 あの動画を、もう一度見てみよう。そう思ったのは、『ミサキさん』の事がもっと知りたかったからだ。

 やっぱり…『視聴できません』の文字が出てきたから、更新ボタンを六回クリック。
今だかつてない程の高速連打が出来たと自負してる。

「あの時と変わらない映像、だね」

 今度は、目を瞑らないよ。貴方に起きた真実を、確りと受け止めるから。

 昨日みた彼の笑みが怖く見えたのは、怖いと思い込んでいたからだ。
落ち着いて思い返せば、やっぱり優しくて綺麗で…悲しそうだった。

『変わった子だね』

 最後の台詞が、この間と違う。そう思った瞬間、後ろに気配を感じた。

「えっと、『ミサキさん』?」

 昨日とは違って、彼には一滴の血もついていない。

「最近はそう呼ばれてるね。長い事幽霊でいるから、自分の名前も忘れてしまったよ」

「そう…」

 あんまりにも、悲しい。

「で、どうして私に会いたかったんだい?」

「貴方の事を聞かせて。私の事も、話すから」