次の日の朝に…思い返してみると、あの人の笑い方は物凄く怖かった。
目の前にいる人間が嫌いすぎて、あの人に対する恐怖が薄れたのかな?

「どんだけ、アイツが嫌いなんだよ…っと」

 起きてすぐ、携帯を確認…これも女子高生の習性。

「六件…」

 まただ…、また。

 と思ったら、今回はただの思い過ごし。だって、メルマガと友達からの『宿題分かんない』メール。
昨日は、イラついてたり怖かったりして、ぐちゃぐちゃだったからさっさと寝ちゃったんだよね。

「あとで、いっか」

 寝起きに勉強の事とか、考えたくないもん。

 で、メルマガは適当に流し読みしてから、『選択削除』で一辺に消す。

 その直後、『分かんないメール』の子とは別の子からメールが来た。

「分かんないなら、補講行けばいいのに」

 毎日やってるんだから、と悪態をついた私は、内容を見て驚いた。
思っていたのと、まるで違ってたから。

『『ミサキさん』の事、調べたの
そしたら、新しい事が分かったよ』

 顔文字どころか絵文字すらない。相当真剣じゃなきゃ打てないメール。