一瞬のきらめき。

そして夏。










最近の私たちは相変わらずで、それでも喧嘩は多かった。









翔の友達に誘われてグループで海に行くことになった。







私たちのデートといえば、公園をぶらぶらするか、たまに服を見に行くか、ファミレスやファーストフードでお金のかからない地味なデートばかりだった。







翔はバイトを始めては辞めるを繰り返しいつもお金がなかった。






私がバイトを紹介してもすぐに辞めてしまった。






口癖はだるい。







私はそんな翔に自分で稼いだバイト代で小物や食事代を出してあげていた。






誠意がない翔の態度にイライラが募っても我慢していたので、デートらしいとこには行ったことがなかった。






私は初めての海で、夏休みに入る前から楽しみだった。








出発の朝。








朝5時に集合だった私は荷物をまとめて翔の家の近所のファミレスまで走った。






「忘れ物ないよねっ、日焼け止めもあるし。」







夏の朝は空気が澄んでいてすがすがしい。






日の出したばかりの空。






淡い水色の空に眩しい強い光が差す。







今日は暑くなりそうだ。







私が通り過ぎる木々はセミの鳴き声でいっぱいだ。







セミも早起きだ。







集合時間に少し遅れてファミレスの駐車場に着く。







翔達は荷物を車に積んでいるところだった。