一瞬のきらめき。

翔の甘い香水の香りが部屋全体にした。






私はそれがとても心地よかった。







私は吸い込まれるように眠りについた。











目が覚めてすぐ横に翔の体温を感じた。






翔は起きていた。






部屋には英語の歌詞のゆったりした音楽が流れていた。







「目覚めた?」






私に気づいた翔が声をかけた。






「送るよ。」







時計は10時を過ぎていた。







まだ一緒にいたい。






私はそう思いながら服を着た。







部屋を出ると下の部屋から男女の声がした。






喧嘩しているのか激しく言い争いをしていた。







「出よう。」







翔は少しめんどくさそうに言った。







「うちの親、いつも喧嘩してるんだ。っつっても親父は本当の親父じゃないんだけど。」







「本当の親父は俺が小学生だったとき、夜中に突然この家にきてナイフで俺のことさそうとしたんだ。」







「あれはきつかったな。」







帰り道歩きながら翔が自分のことを話し始めた。







「毎日のように頭痛がして、夜寝れないんだよ。頭は割れそうで、頭の中で誰かが俺に文句を言ってるみたいに話しかけてきて。」







「俺はそれが聞こえないようにいつも歌を歌ってるんだ。」







少し寂しそうに翔は言った。







毎日翔は苦しんできたんだ。







私は翔になにか出来るかな……。