一瞬のきらめき。

翔は入学した頃はわからなかったけど、最初の爽やかなイメージとは違って2年生になってからは個性的な感じで浮いていた。







髪は黒髪でパーマをかけてツーブロック、眉毛にはラインが2本、肌は少し焼けていてどちらかというと少しがっちりした引き締まった体。






シャツは第2ボタンまであけてネクタイをゆるくして、制服のズボンは腰ばき。






個性的だけど、それもまたかっこよくて去年の文化祭ではかっこいい男子ランキング1位にも選ばれた。







私も用紙にコッソリ名前を書いたひとりだ。







階段を下りて1階の廊下に出た。







げた箱や中庭では生徒がまだ騒いでいた。







暗がりの廊下で男子何人かが騒いでいた。







その中に廊下の壁にもたれてみんなの様子を笑いながら見ている翔の姿があった。






私は少し離れたところで激しくなった息を整えていた。






勢いよく走ってきたのはいいけど今さら緊張してきた。







「はあー、めっちゃ走ったね。疲れたっ。じゃ、ちょっと呼んでくるわ!」







そう言うとひとみは翔に向かって走っていった。







「翔くん!ちょっと。ちょっと来て!」






廊下にひとみの明るい声が響いた。







翔はひとり私のところに向かって歩いてきた。







私はケータイ電話を両手でぎゅっと握りしめていた。