一瞬のきらめき。

休み時間、みんなジュースを買いに行く人や授業の準備をする人でろうかはいつも騒がしい。







廊下にはいつも何人か壁に寄りかかりながら数人の男女が話していた。







隣のクラスの前の廊下を通るたびに胸がドキッとした。






いつも目が合ったような気がしていた。






翔と。






自分が気にしているせいからだと思うけど…。






でもやっぱり私からすれば翔は憧れでどうにかしたいとかじゃなくて、自分なんかじゃ手の届かない遠い存在だった。










翔はなぜか歳がひとつ上だった。








よく知らないけど、病気ではないらしい。








何人か同じ学年でひとつ年上の人は何人かいたが、学年は同じでもたったひとつの歳の差がさらに遠い存在のように感じた。









入学してから2ヵ月がたった梅雨に入ったばかりの放課後。






買ったばかりのピンクと緑のドット柄の傘を片手でさしながら学校からの帰り道自転車をこぐ。







雨の日は嫌いだけどお気に入りの傘があると少し雨の日も楽しみになる。








私は行きつけの本屋に寄った。







マンガや雑誌、本を見るのが好きな私はよく学校の帰り道に本屋に寄っていた。






傘をたたみビニール袋に入れて店内に入った。








………ブーブー、ブーブー。







ブレザーのポケットの中でケータイ電話のバイブが鳴った。







私はポケットから白い折りたたみのケータイ電話を取り出した。







ポケットから少し出ていたクマのぬいぐるみのストラップが濡れていた。







開いた画面を見ると、知らない番号から着信だった。