一瞬のきらめき。

「うん、毎年ずっと去年の夏祭りも地元ではお神輿担いだりしてたよー!夏は友達の家の屋形船の手伝いしたりね。」







細い体でお神輿担いだりする力がどこから出るんだか不思議に思った。







「くるみは地元だったっけ?」








第1理科室の扉を開けながらマリコが言った。







「そうだよ。チャリで30分くらいだから今度遊びに来て!」







そう言いながら理科室に入ろうとしたら廊下の奥から話し声が聞こえてきた。







何気なく目を向けると男女2人の姿だった。








男の子のほうは翔だった。







私は入学式から隣のクラスなのに翔に話しかけたりすることはなかった。







翔はクラスでも話題で休み時間は男女問わず、いつも廊下で大勢に囲まれるほど人気だった。







私はその状況をいつも眺めていて憧れるばかりで声をかける勇気は出なかった。







…女の子のほうは泣いているように見えた……。