「可能性はあったはずなのに、見落とした!」 そうだ、私だって逆の立場なら同じ戦法をとる。 デーモンタイプに取り付かれた人間が、『ウィルスタイプを持っていない』・・・と断定できる要素はどこにない。 ウィルスは存分に兵器になる。 特に、ヘラクレスのように遠隔操作型の兵器にはうってつけだ。 侵食された。 感染経路に思い当たる隙は五万とある。 くそっ 「削除プログラム起動しません!」 仮にも指示は出しておいた。 すぐに対応できると思ったが、案の定だ。