「四番、アーム。」


 少しだけ、いびつな突起物を出せば・・・。


「すごい・・・」


 チェンがそんな声を上げるのも無理はない。


 一瞬にして巻き起こる巨大竜巻。


 そして、それを中心にえぐれる地面。


 さしずめ、巨大隕石が衝突したような穴が出来上がる。


 ここは、アメリカだから、どれだけ掘ってもマグマとぶつかる心配はないが、万が一ぶつかったとしても、元々太陽に接触するために作られた合金。


 何一つ、問題はないだろう。


「ワーム型多数出現。」


 地面がえぐられ、ワームたちが巻き起こる。


 全長4キロもの巨体が持ち上がるのだ・・・いや、ハリケーンはその見た目とは裏腹に、恐ろしい威力を増す、たかが、全長4キロ程度・・・オマケに支えもないようでは、巻き上がるのも道理か・・・。


「回転速度落として。レーザー照射」


 ワーム型は飛行能力を持たない。


 ゆえに巻き上げられたワームは、竜巻の勢いが落ちると同時に自由落下を始める。


 そこに、回転したままレーザーを照射し続けるヘラクレスにぶつかるのだ。


 さしずめ、生きたままシュレッダーにつっこむような戦法。


 ・・・・・・・・えぐいやり方だよ・・・ホントにさ・・・。