「また明日ね」 『おう、また明日』 葵さんをバイトに送って、俺は家へと帰る。 俺らの住む町は、本当に田舎で、見渡す限り田畑か山しかない。 冬になれば雪が積もる。 葵さんと出会ったのも、そんな雪が降る日だった。