俺も卒業したら、うどん屋で働こう。 それで貯金して、葵さんと買い物したり、旅行に行ったりしたいな。 「あ、もうこんな時間だー。私バイト行かなきゃ」 葵さんが俺を見上げる。 何も言わなくてもわかる、二人だけのタイミング。 そっとキスをする。 誰もいない、オレンジ色の廊下で。 『じゃあ、行こうか』 たった30分くらいだけど、いつもこうして二人の時間を作る。 二人しかしらない、時間を作っている。 一緒に校舎の外へと続く階段を降りた。