2005年 春。 桜の蕾が、今にも咲きそうな、暖かい校舎の廊下。 俺は、暑くなってきたね。と、制服のネクタイを緩める。 神田 純 15歳 俺は、この春中学を卒業する。 そして今、俺の隣をニコニコ笑いながら、歩いているのが 山本 葵 16歳 高校の制服を着た葵さんは、誰もが振り返る美人で。 俺の自慢の彼女さん。