セーフッ

大きな声と同時にカラフルな
雑貨に囲まれた店内に
ダッシュ、すべりこむ。

木製の小さな扉を押すと
ちりんッと鐘の音がなった。

flowerringが揺れた



ここは「*cream*」
ケロの職場という名の居場所
一般的には雑貨屋さん。
Cafeでもある。

レンガ造りの暖かい壁と
店頭のかわいいお花たち。

手書きでCafemenuがかいてある
みどり色の黒板。

太陽の光が柔らかく注ぎ込み
ゆったりした音楽が流れ

Cookyの焼けた甘い香りと
少しだけシナモンの匂いが
広がる店内。

PastelColorのカーテンと
レース素材のテーブルクロス

輸入雑貨やアンティーク物
手作りのアクセサリー
天使モチーフの小物
お洒落なポストカード

店長の「好み」がおいてある

そのCafemenuの中のひとつ。
手作りクッキー
きゃらめるラテがケロの
大好物だった。

この店内が空間が居心地が
大好物だった。





「こら、アウトだろ」

呆れた声と同時にコツンと
頭を小突かれた。振り向くと

背のたかい黒ぶちメガネの
片手にジョウロを持った
木下さんが立っていた。

店頭のお花に水をあげて
いたのか腰のエプロンが
濡れていた。