キミのとなり。

え…………。


視界いっぱいにトモがいて、近すぎて焦点が合わない。



ドンッ



気がついた時、私はトモの胸を強く押していた。


「ご、ごめっ……」


またトモに背を向ける。


キス……しちゃった……?


端っこだけど、確かに触れた、トモの唇……。


どうしよう。

ヤバイ。


あり得ないくらい動揺していたら、両肩に手を置かれ向きを変えられた。


薄暗い中でも顔が見えるくらい近い。


顎を掴まれ、自然と口が小さく開く。


「ト……」


言葉ごと、呼吸ごと、トモに飲み込まれた。



「……んっ」


後頭部に手が回され、噛みつくように合わさる唇。


「ちょっ……ト……」


必死に制止の声を上げようとするけど、それすらも飲み込まれてしまう。


角度を変えて深く重なる唇。


呼吸すらうまく出来なくて、息苦しさに涙が溢れる。



──と。



いきなり室内が明るくなった。


お互い動きが止まる。


トモの腕の力が弱くなった瞬間、私はトモの胸を強く押した。


「はぁ……はぁ……なん、でっ……」