キミのとなり。

そう言われて考えてみた。


しばらくして、先輩には彼女がいることを知った。


確かにショックだったけど、今みたいな気持ちにはならなかったかも。



「千鶴はさ、子供の頃から好きだったんだよ。智明のこと」

「……でも、トモには……」


北川先輩がいる。


「諦めるの?」

「だって邪魔できないし……したくない」


うつむいて、膝に乗せていた手を見つめた。



ガタン


ゴンドラが小さく揺れる。


「修ちゃん?」


隣に体温を感じて顔を上げると、修ちゃんは隣に座っていた。


小さなゴンドラ。


隣に座った修ちゃんは、膝と膝がくっつきそうなくらい近かった。




「俺にしとく?」

「…………え?」


投げかけられた言葉。


言葉の意味を探ろうと見上げた修ちゃんは、いつになく真剣な表情をしていた。


「修……ちゃん?」



「俺だったら千鶴を泣かせない。悲しい顔はさせない」