ガチャン
鍵を掛けた音がいつも以上に響いた気がした。
私とトモを隔てたドア。
顔を見られることがないと思ったら、トモの前ではなんとか堪えていた涙が溢れてきた。
よかった、間に合った。
もうドアが開くことはないとわかったのか、隣からドアを閉める音が小さく聞こえた。
「……っ」
その音を聞いた瞬間、体の力が抜けて、玄関の壁に寄りかかった。
「っ……っう……」
壁に寄りかかったまま、口元を押さえてしゃがみ込む。
好きだと気づいた日に、失恋するなんて。
笑っちゃうけど、笑えない。
あんなに近くにいたのに、どうして今頃気がついたんだろう。
もっと前に気づけばよかったのかな?
ううん。
──気づかなければよかった。

