キミのとなり。

「えっ、あぁ?」

「夕方、駅前で女の子と一緒にいただろ?」

「えっ……」


見られてたとは思ってなかったのか、トモは驚いた顔をした。


「彼女?」

「あっ、や……」


修ちゃんのストレートな質問に、言葉を濁して、目を泳がせるトモ。

否定しないってことは……やっぱり、そうなんだ。


そうだよね……。


「はい、DVD」


修ちゃんは、まだ受け取っていなかったDVDをトモの目の前にかざす。


「あ、あぁ……」


トモはまだ困惑した顔をしながら修ちゃんからDVDを受け取った。


私も混乱していて、今がどうなっているのかよくわからない。


「千鶴も、もう遅いから帰りな」

「う、うん……」


修ちゃんに促されて、ようやく立ち上がった。


ソファの上に置いてあったカバンを持って、リビングを出ようとした時、

「……あ、千鶴。ちょっと待って」

修ちゃんはそう言うと、冷蔵庫を開けて何かを取り出した。

「これ。持って帰って家で食べな」


手渡されたのは、さっき寄ったコンビニの袋。


やっぱり何か買ったんだ。


……何買ったか覚えてないけど。


「おやすみ」


私たちは、にっこり笑う修ちゃんに背中を押されて家を出た。