キミのとなり。

「智君と……さ」

「トモ?」


思わず足を止めて、振り返って美咲を見た。


なんでいきなりトモ?


今、北川先輩の話、してなかった?


そう思いながらも、ロッカーに向き直る。


「智君と……北川先輩さ……つきあってるらしいんだよね……」



「…………え?」


ロッカーを閉めようとした手が止まった。


美咲の言ってる意味が理解できなかった。


え?


トモと先輩が……つきあってる?


「2人で一緒に歩いてるの、見たって人がいて」

「…………」


ロッカーに手を掛けたまま、美咲のほうに顔を向けられない。


「……ちーちゃんさ、好きなんでしょ? 智君のこと」



固まったままの私に向けられた美咲の言葉。

「…………え?」