キミのとなり。

振り返ると、すぐ近くにトモの顔があって──。


「……あま」


眉間に皺を寄せるトモと。

驚いて瞬きも出来ない私。


「いっ……きなり何!?」

「したかったから」



「ねっ……ねぇ、DVD! 観よう?」

急に部屋の空気が甘くなった……ような気がして、思いつくままにしゃべった。


「今は何もないし」

「じゃ、じゃあ、ゲームは?」

「千鶴。ここ座って」


ソファのトモは自分の隣をぽんぽんと叩いた。


……うっ……。


何だか少しだけ、トモが怒っているような気がして、大人しく隣りに座った。


するとトモは、私の膝の後ろに手を入れてソファに乗せた。


「……きゃっ」


それから、自分も肘掛けに寄り掛かるようにして足を乗せ、後ろから抱き締めるように私の腰に手を回した。


ぐいっと後ろに引っ張られると、背中にトモの体温を感じた。



「なぁ、千鶴」

私の右肩に顎を乗せたトモが、いつもより優しい声で囁いた。


「なっ、何?」

私はといえば、この体勢にドキドキしっぱなし。


「こないだのあれ……何?」