キミのとなり。

何だかわからないけど、ドキドキしながらシャワーを浴びた。


いきなり何だったんだろう……。


玄関先であんなこと、今までなかったのに……。



髪を乾かして部屋に戻ると、携帯がチカチカ点滅していた。


“鍵開けとくから勝手に入って来い”


トモからのメールだった。




携帯と鍵を持って家を出て、一応チャイムを押してから椎名家のドアを開けた。


「遅いし」

「遅くないし」


リビングに入るとトモは制服姿のまま、ソファに寝転ぶようにしてテレビを観ていた。


ソファの前のローテーブルに持っていた携帯と鍵を置いて、キッチンに向かった。


「勝手に使うよー」

「俺、シャワー浴びてくるから作っといて」

「何で先に浴びなかったの?」

「作ってる間でも十分間に合うだろ」


トモはそう言ってリビングから出て行った。


……今日のトモは、何だかちょっとヘンだ。



冷蔵庫から使えそうな食材を取り出し、オムライスを作ることにした。

スープとサラダの材料もあるし。


さすが、美佳ちゃんの冷蔵庫だ。




スープの味見をしている時、トモがタオルで頭をガシガシ拭きながらリビングに戻ってきた。


「もうすぐ出来るから」

「ん」


……この会話ってなんか……。


いや、考えるのやめよう。