『隼人くん 宮野さんって人が訪ねて来てるんだけど?』




『いないって言ってください』




『ごめん いるって言ちゃったわ……』




隼人は渋々、玄関へ行った。




『隼人様 どこ探してもおられないので、もしかしてこちらじゃないかと思って。
隼人様 ご自宅へ帰りましょう』




『俺は身分を捨てた。
俺は雨宮の息子ではないと伝えてくれ』




『しかし隼人様……』




その時………




『隼人!!』




『ぉっ お父様 お母様……』




『いきなり何言ってるんだ? バカな事言ってないで帰るんだ!!』




『でも俺は……』




『隼人 お願いだから帰ってきて……』




『帰りません』




そして説得する事、3時間。
隼人は渋々、家へ帰った。




隼人の家出は数時間で終わった。