「隼人 携帯出して」




『おぉ』




「まずコレ お揃いのストラップ
更に葵は携帯を見せ一緒に撮ったプリクラ!!」




『そんなの隼人様の気まぐれですわ』




『証拠ならあるよ』




『ぇっ!?』




隼人は葵を抱き寄せ唇にキスした。




何回も何回も甘いキスを。




『隼人様 冗談ですわよね?』




『冗談でキス出来ると思う?
俺は葵だけなんだ
綾さん 綾さんには本当に悪いと思う
だけど俺は葵なんだ……』




『隼人様…… あなたの気持ちはわかりましたわ……
一方通行は愛されないから嫌ですわ……
わたくしは隼人様にも愛されたいですわ
でも隼人様は葵様が好きですわ
愛の無いお付き合いなんて悲しいだけですわ
わたくし隼人様を諦めますわ
わたくし ばやどざまがずぎでじだわ』




泣きながら言う綾。




『綾さん ごめんな……』




綾は何も言わず泣きながら立ち去った。