黄昏の彼方~碧き蠱惑のミューゼ~

「当然よ! 2つおまけに追加しておいたぜ」

「それは助かる」

 ボウルとスプーンを男の目の前に並べると、食べようとしたジョージをジッと見つめた。

「いただきます」

「うむ」

 ジョージはビーフシチューにがっつく。

 大きな男が持つにはいささか小さいかもしれないスプーンで、忙しなくビーフシューを口に運んでいた。

 ベリルって誰にでも言ってるのね。

 こんな無骨な男が“いただきます”だってさ……ノインはその光景を唖然と見つめた。

 焦げ茶色の髪はザンバラで、濃い青い目はギラついている。

 仲良さそうに入ってきたってコトは、こいつも傭兵なのか……ノインは食を進めながらも男を観察した。