黄昏の彼方~碧き蠱惑のミューゼ~

「誰?」

「どなたですかくらい言えんのか」

<お? 女連れ込んでるのか>

「ジョージか、入ってくれ」

 ノインは、ベリルの言葉にパネルをタッチした。

「元気にしてたか?」

 男が大きな荷物を肩に提げてリビングに入ってきた。

「わお! ラッキー! それくれよ」

 入って来るなり、ノインが食べているビーフシチューを指差す。

 そして、ベリルの返事も聞かずにバッグをソファにドカッと置いてノインの隣に腰を落とした。

「持ってきてくれたか」

 ベリルは、大きめのボウルにビーフシチューを注ぎながら尋ねる。