黄昏の彼方~碧き蠱惑のミューゼ~

「! 美味しい」

 こんなに美味しいビーフシチュー食べたの初めてだ。

「それは良かった」

 朝食を頬ばるノインに発すると、玄関の呼び鈴が鳴った。

「出てくれないかね」

「ん」

 ナプキンで口を拭い、リビング入り口にあるパネルのボタンを押す。

 パネルに映し出された顔は、いかにもなゴツゴツした感じの男だ。

 短い焦げ茶色の髪に青い瞳、鍛えている事が窺える。