黄昏の彼方~碧き蠱惑のミューゼ~

「冷蔵庫と戦っている気分だ」

 ぼそりとつぶやき、小さく溜息をもらした。

 しかし、徹底している──周りの事などお構いなしだ。

 従業員も客も逃げまどい、右往左往している。

「どうしたものか」

 そろそろテーブルも限界だ、このままでは否応なく体に穴が空く。

 死にはしないがね……ベリルは薄く笑みを浮かべた。

 だからといって、理由もわからず撃たれるのは勘弁したい。