黄昏の彼方~碧き蠱惑のミューゼ~

「……」

 なんだか気まずい。

 こんな風に、他人と一緒にいたコトが無いから……もう寝ちゃおうかな。

 でも、さっき寝たばっかりで眠くないし。

 ベリルをチラチラ見やった。

「ノイン」

「なにっ?」

 思わず声を張り上げたノインに、ベリルはやや驚いた表情を浮かべた。

「お前のハンドガンを貸せ」

「何する気よ」

 いぶかしげな瞳を向けるノインに無表情で応える。