「!」

 女はテーブルから出てきた人影に一瞬、反応したが、目的の相手ではない事に気付きそのまま無視した。

 仲間を放って逃げたのか?

 ま、仲間と共倒れなんて、嫌に決まってるものね……冷たく瞳が笑う。

「ふむ。なかなかやる」

 弾倉(マガジン)を外し、瞬時に新たなマガジンを装填(そうてん)する女の素早い動作に、ベリルは感心した。

 そして、感情が伝わってこない事に目を据わらせる。