黄昏の彼方~碧き蠱惑のミューゼ~

「普通の生活をしようとするから無理が生じる」

 言われてみればそうかもしれない。

 普通の生活の中に、あたしは常に刺激を求めてた。

 そして、いつもイライラ。

 そか、悪い方じゃなくて善い方に使えばいいんだ……ノインは初めて気が付いた。

「時間は要するかもしれん。出来ない事ではないだろう」

「うん……今まで考えてたコトよりも難しくない気がする」

「お前にとっては、衝動を和らげる事が一つの報酬だ」

「!」

 なるほど。お金も貰えて、戦いも出来る。

 いいじゃん、それ……なんで今まで気が付かなかったんだろ。