黄昏の彼方~碧き蠱惑のミューゼ~

 しかしノインは──

「……っ」

 だめだ、直視しちゃいけない。

 顔をしかめて向けられる視線に耐えるが、その口元にはうっすらと笑みさえ浮かんでいた。

 ベリルはそれを確認すると、静かに瞼を閉じた。

「はぁ……」

 なんて気を放つんだろこの人は……解放されたノインは、一瞬よろめく。

「闘いたいと思ったか」

 ベリルの問いかけにギクリと体を強ばらせた。