「予想では19といった処だな」

 ベリルは発しながら、バックサイドホルスターから拳銃(ハンドガン)を抜きチェックを始める。

「! おい……」

 キムはそれに眉を寄せた。

「向こうには殺意がある。威嚇程度の攻撃は許せ」

 オートマティック拳銃のチェックを終え、キムを一瞥する。

「ならいいけどよ」

「私が狙いのようだ。お前はドアまで走れ」

「そうさせてもらうよ」

 構えたキムは、タイミングを計って駆け出した。