黄昏の彼方~碧き蠱惑のミューゼ~

 そんなノインを一瞥し、喉の奥から笑みをこぼす。

「お前にアルバイトを持ちかけた誰だったかね」

「! 上官? まさか! あの人は、あたしを保護してくれた軍の人よ」

「元だろう。ヒュドラという組織は聞いた事がある。なかなか面白い組織だよ」

 その言葉とは違い、ベリルの表情は何も表しておらずゾクリとする冷たさだった。

「そうなんだ」

 なんだろう、怒ってる?

 こういうタイプって、怒ると逆に無表情になるのよね。