「うおっ!?」

 ベリルはキムの首根っこを勢いよく掴むと、テーブルを転がし隠れるようにしゃがみ込んだ。

 途端に、ベリルめがけて銃弾が浴びせられた。

「なっ!? なんなんだよ!?」

「それは私も知りたい処だ」

 口の端をつり上げる。

 目があった瞬間に彼女から放たれた殺意は、ベリルを素早く反応させた。