黄昏の彼方~碧き蠱惑のミューゼ~

「ベリル様。おかえりなさいませ」

 フロントクラークは、しなやかに会釈しつつゆっくりと発した。

 それにベリルが微笑で応える。

「同じ部屋で良い」

「かしこまりました」

 手続きを済ませてエレベータに向かう。

「金持ちめ」

 再び言い捨てたノインに薄笑いを浮かべた。