黄昏の彼方~碧き蠱惑のミューゼ~



 しばらく車を走らせ、とあるホテルの前で止まる──ドアマンに車のキーを投げ渡し、キーを預かったドアマンが玄関ドアを開く。

 すると、ベルマンが2人をフロントに案内した。

「……」

 ノインは、ホテルの豪華さに呆然とする。

 ロビーの天井には大きなシャンデリア、敷き詰められたワインレッドの絨毯には少しのホコリも落ちていなくて、ホテルマンたちは誰もかれも丁寧で非の打ち所が無い。