黄昏の彼方~碧き蠱惑のミューゼ~

「電話の人、あれだけで解るの?」

「彼女は馴染みの“探し屋”でね」

「あ~、なんでも知ってる人のコトね」

「“情報を売る者”くらい言えんのか」

 呆れてノインを一瞥した。

「休学届けとかまでやってくれるんだ。親切だね」

「チップはかなり勢(はず)まねばならんがね」

 そう発し、肩をすくめたベリルの横顔を見やる。

「……本当にカレンを殺してないの?」

「カレン? 傭兵仲間に同じ名の者がいるが、彼女は生きているよ」