キャンセルしたら、どうなる? きっと、変な目で見られる。

 あたしに、適当な理由を付けられるような芸当なんて出来ない。

 それよりも、あたしの親友を殺したのは誰かってコトだ──ベリルの言葉を全て信用したワケじゃないけど、もしかしたら本当に別の人かもしれない。

 しばらく考えて、ベリルに向き直った。

「ねえ、協力してくれない?」

「協力?」

 今までよりも若干、甘えた声に眉をひそめる。