黄昏の彼方~碧き蠱惑のミューゼ~

「……」

 こいつ、今の状況が解ってるのか?

 銃も構えずに考え込んでいるベリルをジッと見つめた。

 銃を向けてるんだぞ、もうちょっと緊張とかしたらどうなの?

 ここまで緊張感が無いと、返って怖いじゃない。

 死なないからって余裕かましてるんだな……そう思うと、さらに腹が立った。

「……」

 さらに怒らせてしまったか?

 ギラついたノインの目に、ベリルはしれっと考える。