「だから色々と悩んでたのね」

 ベリルは無言で頷いた。

「お前は大学に行くと良い」

「なんでよ」

 眉間にしわを寄せた。

「まず卒業を。手伝える時には私が声をかける」

 撤収していく仲間たちを見送りながら発する。

 そんなベリルの服を、ノインはクイとつまんで振り向かせた。