爆発が落ち着き、傭兵たちは集まる。

「一体、どれだけ火薬があったんだ?」

 オメガの存在を知らない仲間たちは、まだ黒い煙の上がる場所を見やった。

 それに、ベリルとノインは小さく笑う。

 ベリルは、気を取り直すように仲間たちを見回す。

「よくやってくれた」

「任せろって言ったろ?」

「ちょろいもんだぜ!」

 口々に笑い合う。

「報酬は上乗せさせてもらう」

「ひゃっほぅ!」

「やったぜ!」

「有り難い」

 ベリルの言葉に喜びの声を上げ、撤収準備を始めた。