黄昏の彼方~碧き蠱惑のミューゼ~


 ベリルの指示を受け、メイソンたちは急いで撤退を始めた──ベリルの言葉から、かなりの危機的状況なのだと判断した。

「早くしろ!」

 左耳に手を当てて、

「他のグループはどうだ!?」

<基地から100mほど離れた>

「だめだ! もっと離れろ。生きてる敵も一緒に連れてきただろうな!?」

 例え敵でも、見殺しにする事はベリルは好まない。

 メイソンは同じ班の仲間たちに敵を車に詰め込ませ、先に行くように指示をした。

「……っベリル、まだか」

 基地の入り口でベリルを待つメイソンの顔は険しい。