黄昏の彼方~碧き蠱惑のミューゼ~

「貴様! よくも……」

「お前の顔はよく覚えているよ。10年前だな、中東の村を襲った者たちの中にいた」

 ベリルは低く発し、鋭い眼差しを向けた。

「!?」

「え?」

 ベリルは静かに口を開く。

「ヒューゴ・アンダーソン」

「!」

 ヒューゴの指が引鉄(ひきがね)にかかる──

「げぶっ!?」

 男が引鉄を引くよりも速く、ベリルはオメガを放った。

 ヒューゴは胸の穴から血を噴き出し、ゆっくりと倒れ込む。