黄昏の彼方~碧き蠱惑のミューゼ~

「どのみち殺す気でいるんだろう」

「否定はしない」

 問いかけたギュネイアスにベリルは薄く笑う。

「そんなことを言われて、降ろすバカがいると思うか」

「それもそうだな」

 ボスの言葉に肩をすくめた。

「援護を頼む」

「わかった」

 ベリルは体勢を低くし、ギュネイアスたちに駆け寄った──2人は慌てて引鉄(ひきがね)を引くが、ベリルの後ろからノインが威嚇射撃を放ち、向かってくるベリルに照準を上手く合わせられない。