「!」

 その言葉で、ノインはすぐに気付いた。

 オメガがある場所が解ったんだ──

「行ってくれ」

「無茶はするなよ」

 彼がそう言うのだから、それが正しいのだ……ベリルの指示にメイソンたちが部屋をあとにする。

 残ったノインに右手を差し出す。

 その目を見つめたまま、ノインはオメガの入ったカートリッジが込められたハンドガンを手渡す。

「あたしも行く」

「だろうね」

 小さく笑い、ヘッドセットに声をかける。