ノインは、走り去った車の影をしばらく睨み付けていた。

 もうお金とかの問題じゃない、もちろんお金はいただくけど。

 2年前、あたしの親友を殺した奴。絶対に許さない。

 誰の命なんて、どうでもいい。

 だけど、あの子だけは別だった──あたしの目の前で、あの子は殺された。

 遠目だったけど、殺した奴のシルエットは忘れない……ノインの顔は喜びに歪んでいた。

 そして、渡された残りの特殊なカートリッジを手にする。

 残り4発だけど、4発あれば十分よ。

 次にベリルの居所を聞いたら、絶対に逃がさない。