2人を見送ったあと、ベリルは仲間と電話でこれからの事を話し合っていた。

「そうか、すまんな」

 玄関のドアが開く音が聞こえる。

 麗奈と別れたあと、ノインは再びベリルのマンションに戻ってきた。

 ベリルの横に腰掛け、通話しているベリルをジッと見つめる。

「週間後に大学を抜ける。お前はその一週間後に休学届けを」

 電話を終えて携帯を仕舞う。

「解った」

「無理をする必要は無い」

 少し沈んだノインに柔らかな口調で発した。

「ううん、行く。決着だけは付けたい」

 カレンの仇は討ったけど、あたし自身の決着はまだ付いてない。

 それまで、麗奈……少しだけお別れ。