夕刻──

「お邪魔しました~」

 麗奈とノインはベリルのマンションをあとにした。

「楽しかった~。ね、ノイン」

「あ、うん」

 ノインは立ち止まり、

「麗奈」

「なに?」

「いつまでも、友達でいてくれる?」

「! どうしたの? 急に、当り前じゃない」

 麗奈の言葉に、ホッと胸をなで下ろす。

「ありがと」

「どうしたのよ~?」

 あたし絶対、戻ってくるから──夕日に染まる麗奈の笑顔が、ノインの心に焼き付いた。