ある意味、有名人だが、知らない間にどこかで恨みを買ったのだろうか。

 ベリルは小さく笑みを浮かべたあと、表情を曇らせた。

 彼女は、どこかで訓練を受けている──見込みのある人材を買い取り、兵器として教育する組織がある事を思い起こす。

 いずれ叩くつもりでいる組織なのだが、その所在を未だ掴みあぐねている。