黄昏の彼方~碧き蠱惑のミューゼ~

 ノインはむしろ、

「その方がいいかも」と思っていた。

 彼の生活を見れば、自分はふさわしくないと思って離れてくれる。

 寄ってくる虫を予防出来るというものだ。

 そうなのだ──ベリルは甘えさせてはくれるけど、恋人という関係じゃない。

 彼は、誰にでも優しい。

「それが誤解されるんだっつの」

 ノインはぼそりとつぶやいた。

「何か言った?」

「う、ううん、なにも」

「他の部屋も見ていいですか~?」

「構わんが大したものは無いよ」

 あっちこっちに武器、隠してあるけどね……麗奈の後に続きながら、ノインはその場所に目を移していった。